SNS時代の必須知識!飲食店集客で知っておきたいマーケティングワークフレーム「ULSSAS(ウルサス)」と「UGC」とは?

ULSSAS(ウルサス)のマーケティングフレームワークとは何か?

こんにちは
飲食店の販促大学 by BuzzFood
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今回のテーマは
SNS時代の必須知識!
飲食店集客で知っておきたいマーケティングワークフレーム
「ULSSAS(ウルサス)」とは?

この記事はこんな飲食店さんにオススメ
・インスタをうまく活用して集客したい!
・今の販促の方法に改善点がないか知りたい!
・お店のブランディングをしっかりやっていきたい!

それでは、さっそく「ULSSAS(ウルサス)」とは何なのか、簡単に解説していきます!

目次

そもそもULSSAS(ウルサス)とは何なのか?

SNS時代の消費者行動ステップとして「ULSSAS(ウルサス)」のマーケティングワークフレームを意識することが重要と言われています。

購買ステップとは、消費者がお店、商品やサービスを知るところから来店・購入を通じてリピートなどのアクションに至るまでの行動を細分化したものです。

ULSSAS(ウルサス)のマーケティングワークフレームとは、SNS時代の消費者の購買ステップを図式化したものになります。これを理解することで、お店の集客課題がどこにあるのかを見える化することができます。

それでは実際にULSSAS(ウルサス)のマーケティングワークフレームを見ていきましょう。

ULSSAS(ウルサス)のマーケティングワークフレームとは何か?

このように、SNS時代の消費者行動は、他者からのSNS投稿を起点として、そこからいくつかのステップを経て来店や購買に繋がり、その消費者が発信者となってSNSに情報を提供することで、また新たな購買サイクルを生むとされています。

SNS時代の消費者行動ステップ
①UGC:ユーザーのSNS投稿(他者発信)
※User Generated Contentsの略
②Like:SNSでのいいね(反応)
③Sarch1:SNSで屋号検索(軽調べ)
④Sarch2:WEBで屋号検索(詳細)
⑤Action:予約・店舗での注文(購買)
⑥Spread:SNSへのレビュー(拡散)

つまり、このサイクルを途切れることなく回していくことが集客に困らない繁盛店への第一歩。

逆に言えば、集客に苦戦しているお店は、どこかのステップで顧客がストップしているということになります。

UGCのチェック方法は?

では、お店についてUGC(ユーザー投稿)がされているのかの簡単なチェック方法をご紹介します。

UGC(ユーザー投稿)のチェック方法

まずはUGCをチェックしていきましょう。

飲食店は基本的にインスタグラムをチェックしていきます。

方法は以下の2点
①店名でのハッシュダグ投稿
②スポットタグでの投稿

基本的には、インスタグラムの検索画面を開いて、屋号を入力した際のハッシュタグとスポットタグを付けた投稿数や内容をチェックしていくだけです。

検索していくとユーザーがお店を利用した際に撮影した写真を使ったレビュー投稿が見られます。

チェックするのは2点
①ユーザー投稿数が十分にあるか?
②ユーザーの投稿内容にバラつきはないか?

①ユーザー投稿数について

お店が営業している限り何十人というユーザーが利用しているはずですので、毎日お店についての投稿がされているのが理想的です。必ずしも毎日ないとダメというわけではありませんが、全く無いもしくはお店の人の投稿ばかりという場合は、お客さんが投稿したくなる促しが不十分かもしれません。

②投稿内容のバラつきについて

ユーザー投稿はあるものの、ユーザーがアップしている対象物(メニュー等)やお店に対しての紹介文の内容がバラバラという場合です。この場合は、「お店の楽しむべきキラーコンテンツ(メニューや楽しみ方)」をしっかり発信できていない、またはそこに誘導できていない。ということが考えられます。

その他のULSSAS(ウルサス)のチェック方法

続いて、その他ULSSASのワークフレーム②Like(いいね)③Sarch1(SNS検索)④Sarch2(WEB検索)⑤Action(購買)⑥Spread(拡散)について、各セクションごとにチェック方法と改善方法を解説していきます。

②Like(いいね)

ユーザーからの投稿に対してイイネがどれくらいついているのかをチェックしていきましょう。

前述したUGCのチェック方法同様に、屋号でハッシュタグまたはスポットタグ検索した際に「人気投稿」とされている投稿のイイネの数を見ていきましょう。イイネの数は公開しているアカウントもあれば非公開のアカウントもありますので、見れるものだけをチェックしていけば大丈夫です。

そのユーザーが普段獲得しているイイネの数に比べて、お店の投稿に関してはどれくらい獲得できているのかがチェックポイントとなります。比較的少ない場合は写真や文章をより魅力的にアシストできるような商品開発や演出方法を改善していく必要があります。絶対に商品の変更をする必要はなく、料理の写真が美味しく見えるような照明の設置方法や魅力的に見せる背景の工夫、動画映えするようなテーブルでの演出、器や提供方法など、工夫できるポイントは様々です。

③Sarch1(SNS検索)

次にお店がSNS検索されているのかをチェックする方法です。

これに関しては正確な数字を出すのがすごく難しいのですが、1つの指標として、スポット検索の投稿画面での投稿に対してのアクション数も1つの指標になります。

また、UGCがたくさん投稿されてくれば自然とそれが気になって屋号検索する人が増えてきますので、ここに関してはそんなに重要視しなくても良いかもしれません。

ハッシュタグ検索やスポット検索でお店の屋号を入れても、投稿や公式アカウントが出てこないという状況だけは回避したいですね。

④Sarch2(WEB検索)

次にお店のことを詳しく知りたいユーザーがWEBで検索するというステップです。

ここに関しては検索ボリュームの数を調べるツールを活用して、屋号検索がどれぐらいされているのかをチェックしていきましょう。以下のような無料ツールから活用してみてもいいですね。

検索ボリューム調査ツール「Uber Suggest(ウーバーサジェスト)」
https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/

月間で数字を出すことができますので、お店への注目度・関心度を数値化することができます。

屋号が同じ店がある場合は「エリア 屋号」で調べるといいですね。

また、公式ホームページをお持ちのお店は、グーグルアナリティクスなどで「どれくらいの人が屋号検索でホームページを見ているのか」を数値化することができますので、WEB制作会社の方に聞いてみるといいですね。

また、このWEB検索をユーザーがした際に、検索画面の上部にどんなサイトが来ているのかもチェックしておきましょう。一番魅力を発信できているサイトが上部に来ていないと、来店につなげられない可能性があります。

一般的には「エリア 屋号」で検索した際には、グーグルマップ(MEO)の地図付きで「WEBサイト」というボタンが現れますので、そのリンク先がのサイトベストなのかは必ずチェックしておきましょう。

⑤Action(予約・注文)

公式ホームページなどでお店の魅力を発信したら、あとは最短で予約や来店につなげていく必要があります。

公式ホームページを見た方がすぐに予約できるように、WEB予約のシステムを導入したり、電話番号が目立つ位置に設置されているかをチェックしていきましょう。その際に、必要以上の質問事項があるような予約フォームなど、予約の妨げになるようなものが無いかのチェックもしておくといいですね。

ホームページの場合、グーグルアナリティクスなどのアクセス解析システムを活用すれば、サイトを訪れたユーザーがどれくらいの確率で電話番号をタップするのか、予約フォームをタップしたのかなどのデータ(コンバージョン率)を出すことができます。

また、予約したい人がお店に来店しやすい案内の設計も必要です。

公式WEBサイトにあると便利な情報
・お店への地図(ルート)
・店内の様子や席の配置
・駐車場の有無
・予約できるコースのリスト
・クレジットカード対応・非対応

「それくらい電話して聞いてくれたら」と思うような内容も記載しておくことをオススメします。お店に遠慮して電話で問い合わせすることなく予約を諦めてしまう人も少なくありませんので。よく電話で質問される項目は、あらかじめネット上で発信しておくと予約誘導しやすくなります。

お店での注文誘導もActionのうち

お店を訪れた際のメニューブックや店内でのポップなどもこのAction(購買)に含まれます。WEB上ではおすすめしたいメニューをPRできているのに、店頭でそのメニューがオススメされていなかったら、「あれ?ほんとはオススメじゃ無いの?」と他のメニューを頼んでしまう場合があります。このような場合、体験してほしいメニューにたどり着くことができず、満足度の低下します。

また、誘導すべきメニューが注文されなければ、SNSで投稿してほしいコンテンツが投稿してもらえないという状況にも繋がります。このようなことが起きると結果的に「UGC(ユーザー投稿)の内容のバラつき」が発生してしまい、お店のイメージがブレて(印象が薄くなって)いくことになります。

⑥Spread(拡散)

最後のステップは、お店に来店した方がSNSや口コミサイトなどに投稿してくれているのかというポイントです。

SNSの投稿数のチェック数の調べ方はUGCの際にご紹介しましたので割愛しますが、SNSへの投稿されない場合はSNSに投稿したくなる商品、提供方法、楽しみ方、背景(店内)などを改善していく必要があります。

また、SNSに投稿してくれたユーザーに対して、お店の公式アカウントからコメントをしていくことも大切です。投稿者だけでなく、その投稿を見たユーザーにも「このお店はコメントをしてくれるお店」という認識を与えられますので、よりSNSで投稿したくなる誘導につながっていきます。

ポイントはUGCと各ステップのアシスト!

いかがでしたでしょうか?

今回はSNS時代の消費者行動ステップ「ULSSAS(ウルサス)」について解説しました。

一見複雑に見えますがポイントはシンプル
①各行動の受け皿(ツール)がしっかり用意されているか
②各行動の障害になっているものは無いか

この2点をフレームワークに当てはめながら、お店の集客状況をチェックして行ってみてください。

もし、改善すべき点が見つかった際には専門家に相談してみることをお勧めします!

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それではまた14:30に!

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この記事を書いた人

ニシホリ ニシホリ 名古屋の飲食WEBディレクター

飲食店専門WEBプロモーションの株式会社フードコネクションのディレクター。町の居酒屋さんからミシュラン星付きの名店まで、300を超える飲食店のWEB制作を経験。そのノウハウを活かし調理師専門学校の外部講師も務める。プライベートでは名古屋の美味しいお店を紹介するグルメブロガー。美味しいお酒を探して今日もフラフラと。

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